咽頭淋菌検査にPCR検査を受けてはいけない!!
注意 咽頭淋菌感染症検査に従来からあるPCR検査を受けてはいけない!!
咽頭淋菌検査で陽性となり抗生物質の点滴を数回受けても治らないという相談をよく受けます。
この事例を分析しますと、いずれもPCR検査を受けていたということです。
咽頭淋菌検査にPCR検査を使用することは誤りです!!
咽頭淋菌検査にPCR検査を受けてはいけない理由
ヒトの口腔内には非病原性のナイセリア属の菌が存在しています。
ナイセリア属の中には淋菌も含まれています。
咽頭淋菌検査にPCR検査を使用すると、非病原性のナイセリア属の菌を淋菌と判別してしまうために、咽頭に淋菌感染がなくても陽性となってしまいます。
そのことから咽頭淋菌の検査には、PCR検査の使用は厳禁となっていますが、このことを理解していない一部の医師もいます。
それでは咽頭淋菌検査は何法を受ければよいのでしょうか
咽頭淋菌検査は、新しいTaqManPCR法、SDA法(Strand Displacement Amplification)もしくはTMA法(Transcription Mediated Amplification)が用いられます。
SDA法とは4種類のプライマーとDNAポリメラーゼおよび制限酵素を利用してターゲットDNAを増幅しながら蛍光プローブによりリアルタイムに検出を行なうことで 、検体中の目的の微生物DNAの有無を調べます。
SDA法は、口腔内の常在菌の口腔内ナイセリア属との交差性が極めて少ないため、咽頭検体での検査が可能です。
検査方法としては、スワブと呼ばれる綿棒で喉の奥を拭って検査します、またうがいによって得られたうがい液で検査をします。
TaqManPCR法とTMA法は、淋菌のrRNA(蛋白を合成するリボソームのRNA)を増幅し判定します
咽頭淋菌陽性と診断されて幾ら抗生物質を点滴しても治らない場合
幾ら抗生物質を点滴しても治らない場合は、間違った検査法(PCR法)による偽陽性反応の可能性を疑う必要があります。
咽頭淋菌検査をPCR法による検査を受ければ、喉に淋菌が感染していなくても陽性となり続けますから、いくら抗生物質の点滴を受けても、陽性のままです。
咽頭淋菌検査を受ける際の注意点
咽頭淋菌の検査を受けるときには、検査名を良く聞き、PCR検査でなく、SDA法かTMA法を受けることです。
【好評です!】 クラミジア、エイズなど・・・自宅でカンタン、匿名検査!
◆性病検査 STDチェッカー◆
検査結果はセキュリティサイト(パソコン・スマホ)で確認。プライバシー対策万全です!
記事執筆日
2021年10月3日。
written by 血液の鉄人
咽頭淋菌検査にPCR検査を受けてはいけない!!
│
性行為感染症Q&A
|
新 医学と切手の極意