軟性下疳と梅毒の硬性下疳が同時感染で起こる潰瘍
軟性下疳とは
軟性下疳はHaemophilus ducreyi(ヘモスフィルス・デュクレイ)が引き起こす性感染症で、その症状は丘疹、有痛性潰瘍、化膿を来す鼠径リンパ節の腫大を特徴とします。
『軟性下疳』
を参照してください。
梅毒初期硬結とは
梅毒の硬性下疳は、基本的にそのしこりには、痛みや痒みといった症状が伴いませんしこりはすぐ消えますが、まれに潰瘍となることがありますが、 股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることがあります。
梅毒初期硬結と軟性下疳の同時感染
梅毒の初期硬結と軟性下疳とが同時に感染して起こる潰瘍を"混合下疳"と呼び、両者の合併はまれな病態で、軟性下疳が生じた部位に梅毒の特性である硬いしこりである硬性下疳が出現します。
稀であるから日本国内では皆無ではなく現実同時感染が報告されています。
日本では軟性下疳自体が「幻の性感染症」となっていることから、この感染症を経験した医師がほとんどいないのが現実です。
梅毒硬性下疳と軟性下疳が同時に感染して起こる潰瘍を"混合下疳"と呼び、両者の合併は極めて稀です。
日本国内で軟性下疳と梅毒の硬性下疳が同時感染で起こる潰瘍が発生するのか
日本国内での軟性下疳の感染はほぼありませんが、ゼロとは言えません、現実これを報告している医師が存在しています。
元々軟性下疳は東南アジア、アフリカ、南米地域に多く発生している性感染症で日本国内では根絶それたと考えられていますが、日本人が海外旅行で 海外で感染し持ち込む可能性は高いと言えます。
軟性下疳と梅毒の硬性下疳が同時感染で起こる潰瘍はなぜ危険なのか
軟性下疳は皮膚表面が傷ついている状態であるため、HIVや梅毒など他の感染症に感染しやすく来悪て危険です。
また一つの性感染症に感染している人は他の性感染症を併発していることも多くあるため、注意が必要となるのです。
性器や喉に潰瘍やデキモノができた時の対応
軟性下疳は主に性器に発症しますが、キスやオーラルセックスによって口腔内や唇に発症することもありますので、発症した箇所によって診療科が異なります。
性器に発症した場合、男性は皮膚科・性病科・泌尿器科、女性は婦人科・皮膚科・性病科となりますが、口腔内や唇に発生した場合は耳鼻咽喉科・皮膚科を受診してください。
いずれにしても危険な行為をした後に、性器や口腔内や唇に潰瘍やデキモノができた際には、すぐに受診することが大切です。
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記事執筆日
2023年09月01日。
written by 血液の鉄人
軟性下疳と梅毒の硬性下疳が同時感染で起こる潰瘍
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