性感染症のための10章
−13.HIV-2 PCR(NAT)検査はどこで受けられるのかの10章−
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以下本文
性感染症のための10章記事について
皆さん、こんにちは! 今回も性感染症について一緒に学んでいきましょう。
第13回目は『13.HIV-2 PCR(NAT)検査はどこで受けられるのかの10章』です。
HIV-2 PCR(NAT)検査は医療機関で受けることは出来ません
、それではどこで受けることができるのでしょうか、今回はこのことについて深堀りしていきたいと思います 。
1.HIV検査の基本
日本で流行しているHIVのほとんどはHIV-1でそのため、一般的な保健所や医療機関で行われるHIV検査は、主にHIV-1を対象としたスクリーニング検査(抗体・抗原検査)で、PCR検査もHIV-1のみに特化した検査だけです。
HIV-2の感染は日本では非常に稀であるため、通常はHIV-1検査で陽性となった場合や、感染リスクが高いと判断された場合に、追加でHIV-2の確認検査が行われます。
2.HIV-2 PCR検査の特殊性
HIV-2 PCR(核酸増幅検査)は、HIV-2のウイルスの遺伝子を直接検出する高精度な検査です。
しかし、この検査は特殊であり、一般的な検査として広く実施されているわけではありません。
その理由は、以下の医学的考察に基づきます。
3.HIV-2のPCR検査が難しい理由
HIV-2に特化したPCR検査は、2025年8月時点では厚生労働省に承認された診断薬がありません。
※研究用試薬しかありません※
また、一般的にHIV-2感染者のウイルス量(RNAコピー数)が低いため、PCRによる検出が容易ではないという医学的な課題があります。
このため、感染を確定させるには他の検査と併用した総合的な判断が必要となります。
4.専門的な医療機関での実施
HIV-2のPCR検査は、専門性の高い検査であり、主に以下の施設で行われることが考えられます。
1.大学病院や専門的な研究機関: 日本エイズ学会などのガイドラインにも記載されているように、国立国際医療研究センターなどの専門機関が確認検査を行っています。
2.特定の医療機関: 性感染症専門のクリニックや、HIV治療・研究に特化した医療機関でも、HIV-2の検査に対応している場合があります。
5.公的な検査体制
スクリーニング検査で陽性となった検体は、都道府県の衛生研究所などでHIV-2のPCR検査が行われることがあります。
ただし、これは医療機関や保健所からの依頼によるものであり、個人が直接依頼することはできません。
その理由は、公衆衛生上の観点から、専門家による慎重な確認が必要とされるためです。
6.Geeniusキットの限界
これまでの症例では、血清診断による確認検査(ウエスタンブロット法)でHIV-2陽性の判定が可能でしたが、 Geenius HIV 1/2キットによるHIV-2の判定が難しい場合があることが報告されています。
これは、抗体反応が弱かったり、HIV-1との交差反応が生じたりする可能性があるためです。
このため、疑わしい場合はより専門的な検査即ちHIV-2のPCR検査が必要になります。
7.自己判断せず、まずは一般的な検査を
もしHIV-2の感染が心配な場合は、まず一般的なHIV検査を受けることをお勧めします。
保健所では匿名・無料で、医療機関ではプライバシーが守られ、すぐに治療に移行できるというメリットがあります。
HIV-1検査で疑義が生じHIV-2感染が疑われれば、次の対応をしてくれます。
8.医師への相談が鍵
いずれの施設でも、医師や相談員にHIV-2の検査を希望している旨を伝え、相談することが非常に重要です。
医師が渡航歴や性交渉歴などの感染リスクを総合的に判断し、必要に応じて専門機関への紹介やHIV-2の検査を実施するよう指示してくれます。
9.国立感染症研究所への相談
判定が困難な症例やHIV-2 PCR検査の実施については、国立感染症研究所エイズ研究センターへの相談が推奨されています。
これは、HIV-2感染が稀で、診断の専門性が高いため、公的な研究機関の専門知識と技術が必要となるからです。
10.医学的考察と今後の展望
HIV-2の流行地域への渡航者やそのパートナーだけでなく、HIV-1の流行が低い地域でも予期せずHIV-2感染例が見つかったケースが報告されています。
これは、国際的な人の移動が活発になった現代社会において、稀な感染症も国内で散発的に見つかる可能性があることを示唆しています。
今後も正確な診断と適切な治療のために、HIV-2に関する知見の集積と、医療体制の整備が重要となります。
免責事項
このブログ記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありませんので、HIV感染症に関するご心配や疑問がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
おまけ
日本の血液センターでのNAT検査は、HIV-1/-2を同時に検出できましすが、この検査は献血された血液の安全性を確認するための検査で、HIV-2感染判断の検査ではありませんん、そのために日本の血液センターでのNAT検査は 医療機関や保健所で受けることは出来ません。
当然のことながらHIV-2感染を知るために献血することは絶対にしてはいけません。
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記事執筆日
2025年09月01日。
written by 血液の鉄人
性感染症のための10章−13.HIV-2 PCR(NAT)検査はどこで受けられるのかの10章 −
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