12.梅毒はコンドームで感染予防は出来ない??!!
梅毒流行の現状
近年、梅毒患者は増加の一歩をたどっています。
2013年には1200人を超え、20017年には5770人と急増し、特に若い女性に感染が広がっている状態で、
梅毒トレポネーマに感染する危険性は誰にでもあると言えます。
現に2018年1月から2018年4月15日時点で1675人の梅毒患者が報告されています。
梅毒トレポネーマはコンドームで予防できるのか
コンドームは性行為感染症の予防に役立ちますが、こと梅毒に関しては安全とは言い切れません。
梅毒の流行に対して、厚生労働省はリーフレットなどで「コンドームの適切な使用によりリスクを減らすことができる」と
啓発を進めていますが、一概に賛成することは出来ません。
確かにコンドームは、淋病・性器クラミジア感染・HIVに対してはその予防効果は絶大ですが、梅毒・性器ヘルペス・ヒトパピ
ローマウイルスについては予防効果は低下します。
コンドームで感染予防が可能な場合は、コンドームを装着できる部分に病変があった場合に感染予防が可能なのです。
従ってコンドームの使用は、性行為感染症の感染予防に有効であることは間違いありません。
しかし、コンドームを着用したからといって梅毒トレポネーマの感染は完全には防げません。
梅毒がコンドームで予防できない理由
最大の理由としては、オーラルセックスで梅毒トレポネーマが感染するからです。
オーラルセックスでコンドームを使用する人が極めて少ないのがその原因の一つとなっています。
口の中に傷などがあれば、その傷口から梅毒トレポネーマがいとも簡単に侵入し感染してしまいます。
性器ヘルペスのように、体液だけでなく症状が出ている患部と皮膚の接触によって感染するものもあり、
この場合もコンドームでは感染は防げません。
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梅毒トレポネーマ感染を予防するには
感染するような危険な行為をしないことが一番ですが、これは"言うは易し行うは難し"です。
やはり梅毒トレポネーマ感染予防にはコンドームの使用とともにオーラルセックスを控えるしかありません。
厚生労働省の言うコンドームで梅毒感染を防ぐという意味は、"コンドームの適切な使用で必ず梅毒を防げるとしているわけで
はなく、あくまでもリスクを低下させることに有効である"という事になります。
梅毒に対してコンドームは完全でないから使用しないということではなく、感染リスクを低くする意味からも使用すべきです。
梅毒流行の影でうごめくもの!!
梅毒を含め性感行為染症を治療せずにしておくことにより性器粘膜が爛れ、生体防御バリアが破壊されることから、
感染による炎症部から病原体に感染しやすくなってしまいます。
HIVの感染力は極めて低いですが、梅毒や性器ヘルペスなどの性行為感染症で粘膜に炎症があればそこからHIVが侵入しやすくなり、
感染の危険性は何十倍から何百倍に増大します。
梅毒大流行の影でHIVの密かな流行が起こっていることが危惧されています。
少しでも危険な行為をした場合は、必ず適切な時期に梅毒検査を受けることを強くお勧めします。
梅毒トレポネーマの感染を早期に発見し早期に治療を開始すれば、比較的短期間の抗菌剤の服用で完治しますが、感染後時間が経過すればするほど当然の
ことながら抗菌剤の服用期間は長くなります。
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written by 血液の鉄人