14.梅毒トレポネーマの培養はどのようにするのか?
梅毒トレポネーマは試験管内で培養できるのか
2018年現在、梅毒トレポネーマは試験管内の培養は不可能で、ウサギの睾丸内で培養する以外に培養方法は存在していません。
要すのに梅毒トレポネーマは、試験管やシャーレーの中で培養することは一切できません。
梅毒トレポネーマはどのようにして培養するのか
梅毒トレポネーマを増殖させる方法として、ウサギの睾丸に梅毒トレポネーマを接種し、暫くすると梅毒トレポネーマが
増殖して睾丸が腫れ上がるので、睾丸を取り出して磨り潰すと大量の梅毒トレポネーマを採取することが出来ます。
梅毒トレポネーマの性状は解明されていないのか
1998年に梅毒トレポネーマの全ゲノムのDNA 配列が決定公開されていますが、培養の困難さから病原性の機構は殆ど
解明されていないのが実情です。
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梅毒トレポネーマの感染経路は
梅毒トレポネーマは低酸素状態でしか長く生存できないため、感染経路は限定され、感染のほとんどは、梅毒トレポネーマを
排出している感染者(第I期、第II期の患者)との粘膜の接触を伴う性行為やオーラルセックスによって感染します。
極めて稀ですが傷のある手指が多量の排出された梅毒トレポネーマに汚染された物品に接触して感染したという報告もあります。
梅毒トレポネーマの試験管内培養に成功したという報告はあると聞きましたが
野口英世(1876〜1928)は1911年、「病原性梅毒スピロヘータの純粋培養に成功」と発表していますが、継代培養された野口株は病原性を失い、
更に病原性梅毒スピロヘータ(梅毒トレポネーマ)の純粋培養は現在でも追試に成功した者はいません。
※梅毒トレポネーマは、スピロヘータ科に属しています、以前は梅毒スピロヘータと呼ばれていましたが、現在は梅毒トレポネーマと
呼ばれています※
※梅毒は梅毒トレポネーマによって引き起こされる感染症ですが、スピロヘータ感染症はライム病・レプトスピラ病・回帰熱などがあります※
梅毒トレポネーマの試験管内での純粋培養の成功は現代ではほぼ否定されています。
梅毒流行は依然として続いています
1990年代以降は年間1000人ほどであった患者が、2013年には1200人を超え、2015年は2690人、2016年は4575人、
2017年は現行の集計となって以降、初めて5000人を突破しました。
さらに、2018年6月時点で2903人と今年も昨年を上回るペースで増加しています。
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written by 血液の鉄人