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30.梅毒初期硬結のできる場所
梅毒に感染して早期にできるデキモノの質問事例が増加しています
危険な行為をして性器や喉などにデキモノが出来たという質問が多く寄せられていますので、今回は梅毒トレポネーマに感染して早期(感染して比較的早い時期)にできる
デキモノ、初期硬結について解説していきます。
梅毒初期硬結とは
梅毒トレポネーマに感染している人との性的接触の機会があってから約3週前後に、梅毒トレポネーマの侵入した部位に、
大豆くらいの大きさのかたいしこりが発生します。
これが初期硬結という梅毒の最初の症状ですが、痛みもかゆみもありません。
オーラルセックスや性的接触のなかった箇所には出来ません。
梅毒初期硬結のできる場所とは
男性では、陰茎の先や包皮の内側に出来ます。
女性では、大小陰唇や腟の入り口にできます。
初期硬結の数は1個が普通ですが、2個以上できることもあります。
梅毒初期硬結の症状とは
大きさは1cm前後の軟骨様のしこりで赤みを帯びた色をして、痛みも痒みもありません。
やがてしこりは硬く盛り上がり、硬く盛り上がり中心に潰瘍ができます、これを硬性下疳と呼びます。
このころの初期硬結では、表面の皮膚が破れて潰瘍となる硬性下疳に変わりやすいといわれていますし、
感染機会から1〜2週後というように最近では普通より早く発症するものが増加しています。
やがて鼠径部リンパ節が痛みもないまま大きく腫れてきます、これを無痛性横痃といいます。
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梅毒初期硬結との接触は梅毒トレポネーマに極めて感染しやすい
病変部には梅毒トレポネーマが大量に存在するため、これに性行為やオーラルセックスの際に接触することからパートナーに感染させてしまうことが多いです。
間違った認識にご注意
初期硬結が出来ても治療せずに放置していても2〜3週間ほどで症状は消えて無症状になることから、
治ったと錯覚してしまいますが、さにあらず身体の中には梅毒トレポネーマは常に存在して病気は静かに重症化していきます。
一度梅毒トレポネーマに感染すれば、治療しないと自然に治ることはありえません。
梅毒初期硬結のできる場所の実例
※相手が梅毒であった場合です※
1.キス・・唇や喉の粘膜や舌にできます。
2.性行為・・男性は陰茎の亀頭部分や包皮の内側、女性は大小陰唇や腟の入り口にできます。
3.肛門性交・・肛門付近や肛門の内部に出来ます。
4.オーラルセックス
1)クンニリングス:男性が女性器(クリトリス、尿道口、膣、小陰唇、大陰唇)を直接舌や唇や歯などで舐めて性的刺激を与える行為
男性の場合唇、咽頭、舌などに出来ます。
女性の場合・・尿道口、膣、小陰唇、大陰唇にできます。
2)フェラチオ:女性が男性性器を口または舌を使って刺激する行為
男性の場合陰茎の亀頭部分や包皮の内側に出来ます。
女性の場合・・唇、咽頭、舌などに出来ます。
3)アニリングス:肛門に口をつけ舌や唇、歯などで肛門から性的刺激を与える行為
する側・・唇、咽頭、舌などに出来ます。
される側・・肛門付近や肛門の内部に出来ます。
梅毒の受診診療科は
梅毒の検査診療科は、皮膚科が専門診療科です。
性行為やオーラルセックスをして、およそ3週間前後に、唇・喉・性器・肛門付近に痛みのないデキモノが出来た場合は、迷わず皮膚科を受診してください。
現在の梅毒の現状
2020年は5871人の梅毒患者が報告されていますが、これは医療機関からの届出のあった数値です、実際はもっと多くの患者が存在すると考えられています。
2021年10月末時点でも4300人以上の患者が報告されています。
コンドームを使用しても梅毒トレポネーマの感染は、完全には防ぐことができず、
オーラルセックスでも簡単に感染しますから予防が難しいことからして、不安な行為をしてしまった場合は適切な時期に
必ず梅毒検査を受けることです。
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written by 血液の鉄人
記事執筆日