もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
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45.梅毒の曝露後予防(Post Exposure Prophylaxis:PEP)について
2022年の11月時点での梅毒流行の現状
2022年11月6日時点の梅毒患者は、10744人になりました。
未だ大流行は収まる気配はありません
感染対策を怠らず感染には気をつけてください。
梅毒の曝露後予防(Post Exposure Prophylaxis:PEP)とは
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ドキシサイクリン曝露後予防(DoxyPEP)とは
テトラサイクリン系の抗生物質ドキシサイクリン(Doxycycline)を性行為後に服用することにより、性感染症のリスクが66%低下することが明らかにされました。
ドキシサイクリンは、安価で半減期が比較的長いことから諸外国では曝露後予防に使用する薬剤として用いられています。
日本では、クラミジアに対してはアジスロマイシン、梅毒にはペニシリンが使用されていて、一般的にドキシサイクリンは性感染症治療には使用されていません。
2021年、米疾病対策センター(CDC)はクラミジア治療にアジスロマイシンではなくドキシサイクリンを用いるよう提唱しており、海外では性感染症に対して瀕用される薬剤となっています。
ドキシサイクリン曝露後予防(DoxyPEP)を提唱している国
2021年、米疾病対策センター(CDC)はクラミジア治療にアジスロマイシンではなくドキシサイクリンを用いるよう提唱しており、海外では性感染症に対して瀕用される薬剤となっています。
これまでは、曝露後予防としてドキシサイクリンがとして機能するかどうかは明らかにされておらず、過去に被爆前予防としてドキシサイクリンを服用する研究が2015年に米国で、2017年にはフランスで行われています。
ドキシサイクリン曝露後予防(DoxyPEP)が梅毒に有効なのか
今後の性感染症予防薬
ドキシサイクリン曝露後予防(DoxyPEP)を有効に用いることができれば、「性感染症予防薬」としてドキシサイクリンが広く用いられるようになるかもしれません。
ドキシサイクリン曝露前予防(DoxyPrEP)に比べドキシサイクリン曝露後予防(DoxyPEP)は、服用回数が少ないため費用の節約になり、
抗菌薬の過剰使用による薬剤耐性や副作用への懸念も軽減されると考えられています。
ただし、抗生物質の開発と細菌の抗生物質耐性化が「いたちごっこ」は周知の事実で、淋菌は多剤耐性化が進んでおり、
現時点で有効な薬剤はセフトリアキソンまたはスペクチノマイシンの注射剤しかないのが現実です。
ドキシサイクリン曝露後予防(DoxyPEP)が淋菌の抗菌薬耐性化を促進しうるかどうかは、さらに大規模な研究が必要となります。
ドキソサイクリンとは
一般名:ドキシサイクリン塩酸塩水和物は、テトラサイクリン系の抗生物質でビブラマイシンと呼ばれています。
ビブラマイシンの内服を始める初日に200mgを1回又は2回に分けて経口投与し、2日目以降は初日の半分である100mgを1日1回内服し、感染症の種類及び症状によって投与量は適宜増減します。
食事の影響を受けにくいと言われているため食後の内服にこだわる必要はありません。
性感染症として代表的な梅毒、クラミジアや淋病など、多くの細菌感染症に対して治療効果を持ちます。
主な副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、発疹、発熱、じんましん、光線過敏症(光にあたった部分が赤くなる)、多形紅斑(皮膚の赤み)などが報告されています。
ご注意
今回は曝露後予防(Post Exposure Prophylaxis:PEP)について紹介しましたが、曝露後予防(Post Exposure Prophylaxis*PEP)が有効であるから、危険な行為をしても良いと推奨はしていません。
あくまでも曝露後予防(Post Exposure Prophylaxis:PEP)の有効性についての紹介です。
この記事を読まれて、曝露後予防(Post Exposure Prophylaxis:PEP)があるから危険な行為しても大丈夫と誤解されないようにしてください。
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written by 血液の鉄人
記事執筆日