もしかして性病？心配なまま放っていませんか？ ◆性病検査 STDチェッカー◆ はプライバシー対策万全の在宅検査キットです。
５１．妊婦と女性性風俗産業従事者の症例について(2019〜21年)
女性の性風俗産業従事者の梅毒について
-
女性の性風俗産業従事者（Commercial Sex Worker:CSW）は、梅毒トレポネーマに感染するリスクが高いことが世界的に報告されています。
現に日本においてもその可能性は高く、梅毒トレポネーマに罹患した女性の性風俗産業従事者から男性に伝播する可能性があります。
更に梅毒トレポネーマに罹患した男性から女性の性風俗産業従事者やそれ以外の女性へ感染が伝播する可能性もあります。
女性の性風俗産業従事者の状況
-
女性の性風俗産業従事者に関する記載が確認できた症例は、2019年は1,921例（女性症例の85％）、2020年は1,649例（84％）、2021年は2,321例（86％）で、CSW症例数は、
2019年の740例（33％）から2020年に一旦減少しますが2021年には1,010例と大幅に増加しその割合も38％に増加しています。
女性の性風俗産業従事者症例は３年間を通じてより幅広い年齢群で認められ、2019年と2021年で女性の性風俗産業従事者症例の年齢分布に大きな変化は認められず、 2021年にはほとんどの年齢群で報告数が増加する傾向が見られます。
◆性病検査 STDチェッカー◆ はプライバシー対策万全の在宅検査キットです。
妊婦の状況
-
妊娠に関する記載が確認できた症例は、2019年は1,812例（女性症例の80％）、2020年は1,603例（82％）、
2021年は2,192例（82％）で、妊娠症例数は2019年は208例（女性症例の9％）でしたが、2020年以降減少し、2021年には割合も７％へ微減しています。
妊婦患者年齢階層の分析
-
妊娠症例は、10〜44歳の年齢群で認められ15〜39歳は98％（567/577例）を占め、2019年と2021年で妊娠症例の年齢分布に大きな変化
は認められませんが、35〜44歳以外の各年齢群において、2021年の報告数が2019年を下回る結果となっています。
女性の性風俗産業従事者症例の年齢階層の分析
-
女性の性風俗産業従事者症例は３年間を通じてより幅広い年齢群で認められ、2019年と2021年で女性の性風俗産業従事者症例の年齢分布に大きな変化は
認められず、2021年にはほとんどの年齢群で報告数が増加する傾向が見られます。
また、20〜29歳の年齢群が占める割合は、2019年の61％（450/740例）から2021年の67% (675/1,010例)に増加しています。
まとめ
-
新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2020年は、女性症例数、妊娠症例数、女性の性風俗産業従事者例数のいずれも減少しましたが、
2021年には2019年を大きく上回る女性症例数及び女性の性風俗産業従事者例数の増加がみられました。
特に女性の性風俗産業従事者症例は報告数だけでなく、女性症例における割合も増加しています。
重要事項
-
妊婦に梅毒患者が増加することは、先天性梅毒の増加が懸念されます。
女性性風俗産業従事者に梅毒患者が増加することは、男性への感染の増加とその男性から第三者の女性、家庭内への感染を増やす危険性が懸念されています。
兎に角不安な行為をしてしまったときには、必ず適切な時期に梅毒検査を受ける必要があります。
妊娠がわかったときには必ず妊婦健診を受けることです。
written by 血液の鉄人
記事執筆日
- 2023年08月08日。
５１．妊婦と女性性風俗産業従事者の症例について(2019〜21年)│梅毒アラカルト｜新 医学と切手の極意