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58.梅毒の「治っているのに検査が陽性」という、少し複雑な状態であるセロファスト(Serofast)とは
日本国内での梅毒患者数
2025年9月21日時点での梅毒患者数は10166人と依然として大流行は収まっていません。
今回は"治療によって梅毒はすでに治っているのに検査が陽性"という、少し複雑な状態であるセロファストについて、最新の知見を交えわかりやすく簡潔に解説します。
梅毒の「セロファスト」とは、体内の梅毒トレポネーマは駆除され梅毒そのものは治癒しているのにもかかわらず、
梅毒検査では陽性のまま定着していまう状態を言います。
要するに梅毒検査の結果だけが陰性(治癒)に戻りきらない状態を指します。
簡単に言えば、「梅毒は完治したが、体内にある**梅毒に対する抗体の『記憶』**がしつこく残ってしまっている状態」です。
検査と病気の関係性として
セロファストを理解するには、梅毒検査に使われる2種類の抗体検査の役割を知るのが鍵てなります。
梅毒検査には以下の二種類があります。
1)RPR (非トレポネーマ抗体)検査は、**梅毒の「活動性」**を見る検査で体内の炎症物質に反応することから、治療成功で低下し理想は陰性化しますが、
セロファストはこの値が低力価で残る状態となります。
2)TPHA (トレポネーマ抗体)検査は、**過去の梅毒トレポネーマの「感染歴」**を見る検査で、病原体の梅毒トレポネーマそのものに反応し、
一度陽性になると治療後も生涯陽性が続くことが多い(感染卒業証のようなもの)。
それではセロファストとは
本来「梅毒の活動性の指標」を調べるRPRが、非常に低い値(低力価)ではあるものの、いつまでも陰性化せずに陽性のまま残ってしまう現象のことです。
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ではなぜRPRだけが残り続けるのか?(医学的・疫学的分析)
病原体が体から除去されたにもかかわらずRPRが残り続ける主な医学的・免疫学的な理由は、免疫システムの「記憶」と治療開始時期が関係しています。
1)免疫反応の「居残り」:
特に感染期間が長かった場合や治療開始が遅れた場合、免疫システムは梅毒トレポネーマに対するRPR抗体を作り出す「習慣」を強く記憶してしまい体内から梅毒トレポネーマ
がいなくなっても、この「生産の癖」がすぐには止まらず、微量の抗体を作り続けてしまうためRPRの数値が下げ止まってしまうのです。
2)抗体価の「頭打ち」:
RPRの数値は治療後に順調に低下しますが、「1倍」や「2倍」といったごくわずかな力価で停止し、検査で陰性と判断される基準値まで届かないことがよくあります。
3)臨床的・疫学的な意義:
このような場合は追加治療は不要です、なぜなら臨床症状がなく、RPRの力価が上昇していなければ、セロファストは治癒が成立した状態とみなされ通常、
追加の抗生物質治療(ペニシリンなど)は不要です。
4)誤解のリスク: セロファスト状態の患者さんは、将来、別の病気で血液検査を受けた際に「現在も梅毒に罹患している」と誤解されるリスクがありますので、
過去の梅毒治療歴とセロファストの状態を医師に必ず伝える必要があります。
まとめ
現在、日本国内では梅毒の感染者数が急増し大流行しています。
この状況において、セロファストのような治療後の複雑な状態を正しく診断し、不要な再治療を避けることは非常に重要となりますが、
この複雑な梅毒検査の解釈や治療に精通した専門医(皮膚科医や性病科医)の数は、増加する患者数に対して不足しているのが現状です。
梅毒検査や治療を受ける際は、梅毒の経過と検査結果の解釈に慣れている専門医を受診することが、適切な診断と治療そして治療後の不安解消のために最も推奨されます。
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written by 血液の鉄人
記事執筆日