エイズウイルスは、“血液”、“体液(精液・膣分泌液)”、“母乳”に存在するリンパ球の中に多く含まれている。 したがって、その感染経路は大きく下記の五つに分類されます。 @男性同性愛による感染 A異性間性交渉による感染 男性性器の先端は薄い粘膜で、女性性器は入口から内部まですべて粘膜でできていることから、性行為により両性器は摩擦され傷がついた状態になる。この傷は普通痛みを伴わないため自覚症状はない。このように小さな傷のつてた所に射精により精液が送り込まれると、男性がエイズウイルスに感染していると、精液に含まれるエイズウイルスは傷口から侵入し、感染が成立する。 また、女性が感染者の場合は、膣分泌液に含まれるエイズウイルスが男性性器の傷口から侵入することになる。 Bエイズウイルスの存在する血液の輸血による感染 C母子感染 (1)胎内感染:母親の血液中のエイズウイルスが胎盤で増殖し、子宮の中にいる胎児に感染する“経胎盤感染”と膣や子宮で増殖したエイズウイルスが上がって子宮内の胎児に感染する“上行性感染”にわけられる。 (2)産道感染:胎児が生まれる時に、母親の産道や血液中のエイズウイルスによって感染する。 (3)母乳による感染:母親に感染しているエイズウイルスが母乳中に排泄されこれを飲んだ新生児が感染する。 D薬物静注による感染 薬物常習者が使用する注射器は一般には入手しにくいため、必然的に薬物常習者同士で共有するため不潔なものとなり、仲間の中の一人でもエイズウイルスの感染者がいれば注射器は当然エイズウイルスに汚染されることになる。 この汚染された注射器を共有すると次から次へとエイズウイルスに感染することになる。 |
![]() |
![]() |
話題の扉│新 医学と切手の極意