1952年
- 1982年になって米国テネシー州で、ニューモシスチス・カリニ肺炎と診断されていた患者が"米国最古のエイズ症例?"と判明。
1957年
- メキシコで呼吸困難や全身の衰弱と内臓のカポジー肉腫で死亡した43歳の男性の症例(医学文献より現在のエイズの臨床定義に当てはまる)。
1958年
- イギリスマンチェスター市でイギリス人船員が奇病で苦しみ、翌年に死亡(ヨーロッパ最古のエイズ症例?)。
- 米国で20〜30代の男性のカポジー肉腫の症例(医学文献より現在のエイズの臨床定義に当てはまる)。
- カナダで36歳の男性がカリニ肺炎で死亡(医学文献より現在のエイズの臨床定義に当てはまる)。
1959年
- 米国で20〜30代の男性のカポジー肉腫の症例(医学文献より現在のエイズの臨床定義に当てはまる)。
- 米国でカリニ肺炎で48歳の男性が死亡(医学文献より現在のエイズの臨床定義に当てはまる)。
1960年
- 髄膜炎と致命的な肺炎を合併した悪性カポジー肉腫がアフリカ中央地帯から南アフリカにかけての季節労働者に見られる。
1961年
- 現在の知見からしてエイズを思わせる患者がイギリスに存在。
1966年
- 現在の知見からしてエイズを思わせる患者がノルウェーに存在。
1967年
- 現在の知見からしてエイズを思わせる患者がスウェーデンに存在。
1968年
- 米国でリンパ管閉塞症の15歳の少年が免疫不全となり翌年に死亡、1987年にこの患者の凍結血清よりHIV-1抗体と抗原が検出される。
1975年
- アフリカザイールのキンシャサで大幅な体重減少を伴う難治性の頑固な下痢を起こす患者が散見。
1976年
- 後の疫学調査により、このころより米国のエイズ流行が始まる。
- アフリカ赤道付近でヨーロッパ人のエイズ感染?が数例見られる。
1977年
- エイズウイルスが米国血液銀行を汚染し始める。
1978年
- 公式に米国でのエイズ流行が始まった年。
1979年
- 米国各地で男性同性愛者にカポジー肉腫の報告が相次ぐ。
- 米国ロサンジェルスの臨床検査医G.Weissmannが男性同性愛者の間に急性発熱・体重減少・リンパ節腫脹を伴う単核球症候群の症例の増加に注目。
- 米国の血友病患者の中にエイズが出現。
1980年
ニューヨークで突然免疫不全を起こす症例が数例確認される。 米国で「ゼロ号患者」と呼ばれる若い男性がカポジー肉腫に冒された症例を発見。 ヨーロッパの最初の患者(特別の病歴のない37歳の農業技師)がデンマークの国立病院で"間質性肺炎"と"進行性衰弱"のため死亡。 このころHIVが東南アジアに侵入。 後に血友病患者の血清検査からこの頃HIVが我が国に侵入していたことが判明。
1952年〜1980年の年表│エイズの歴史|新 医学と切手の極意