2001年
- エイズウイルスに感染した夫の精子を使った人工授精で我が国で初めて妻がエイズに感染。
- 南アフリカ政府は、エイズ感染者が同国全人口の9人に1人にあたる470万人に達したと発表。
- ロシアのエイズ患者は1998年に1万人、99年には3倍の3万人、00年には7万人を超え世界最高の伸び率となったことが国連統計で判明。
- 英仏研究者により、ポリオワクチンにによるエイズ拡大を否定した論文が英国科学雑誌「ネイチャー」に掲載された。
- 国連エイズ合同計画は、81年6月にエイズが初めて報告されてから、20年間で、世界で5800万人がエイズウイルスに感染し、すでに2200万人が死亡したと発表。
- 中国河南省の人口3000人の農村で、検査を行った155人中96人にエイズ感染者が見つかる(血液売買による感染を当局は疑う)。
- エイズ感染者の夫の精子よりエイズウイルスを除去し、二組の夫婦で我が国で初めて体外受精に成功。
- 医療廃棄物処理中の男性が、誤って注射針を刺し、エイズに感染し死亡。
- エイズ感染者の夫の精子よりエイズウイルスを除去した人工授精により、我が国で初めて出産に成功した(妻子供とも感染なし)。
- タイ政府は、猛威をふるっていたエイズの感染率は00年はやや鈍化してきたは発表(人口6100万人のうち100万人が感染者で、すでに30万人が発病し死亡)。
- 国連アナン事務総長は、00年末全世界で3610万人が感染し、すでに2180万人が死亡し、非常に深刻な事態と発表。
2002年
- 日本産婦人科学会は、妊婦に対するエイズ検査を推奨することを決定。
- 厚生労働省のエイズ動向委員会は、血友病の子供(血液製剤の投与でエイズに感染)に使用した注射器を母親が誤って刺し、エイズに感染し発病した我が国最初の症例を発表。
- 国連エイズ計画は、アフリカには2800万人以上のエイズ感染者が存在し、成人の30%以上が感染者の国もあり、事態は非常に深刻であると発表。
- 厚生労働省のエイズ動向委員会は、01年1年間のエイズ感染者が過去最高の621人と、前年より159人増加したと発表。
- 国連エイズ計画は、アフリカ諸国で成人のエイズ感染率は最悪でボツワナでは35%、ジンバエブ、スワジランドでは25%、レソトでは24%と極めて深刻な状態と警告。
- 国立感染症研究所とタイの研究者が共同でBCGを利用したエイズ発症を予防するワクチンを猿を使った実験で成功し、タイで臨床実験を開始しする。
- エイズウイルスの増殖を抑える遺伝子(CEM15)が体内に存在することを英米の研究者が、「ネイチャー」に発表。
- 厚生労働省研究班が、10代の性感染症が増加していることから、エイズ予防教育を行い、流行を防ぐ必要があることを訴える。
- エイズウイルスに感染している夫の精子からウイルスを除去し、子宮に入れる人工授精で妻が感染した事例がエイズ学会で報告された。
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2001年、2002年の年表│エイズの歴史|新 医学と切手の極意