2006年
- 南アフリカで同性愛男性による献血が禁止される。
- 南アフリカのHIV感染者数は500万人超で世界最多。
- HIVに感染しにくい遺伝子変異を持っている人は、西ナイルウイルスには、通常人よりも感染しやすい恐れがあると、米国立衛生研究所のチームが米医学誌ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディシン(電子版)に発表。
- 厚生労働省薬事分科会血液事業部会運営委員会において、05年の献血者のHIV陽性率が前年を下回り、10万人当たり1.468人だったと報告される。
- 厚生労働省が、エイズ対策を強化するため、HIV感染者、AIDS患者の報告件数が全国平均より多いところを中心に、重点的に支援する地域計16カ所を選定する。
- 厚生労働省が、昨年1年間のエイズ患者報告数など概況(速報)を公表、「HIV感染、AIDS患者1000人超す」
- 中国政府は、HIV感染者の権利の保護や医療機関、行政機関の措置などを規定した「エイズ予防条例」が3月1日から施行すると発表。
- 中国政府は、エイズ予防条例施行へ コンドーム配備規定を策定。
- 米国で、検査結果が30分前後で結果が分かる在宅用HIV検査キットの認可を近いうちにする。
- 厚生労働省のエイズ動向委員会が、「HIV感染者・エイズ発症患者、過去最多の1199人」と発表
- 厚生労働省が、1〜3月の献血者のHIV陽性者が25人で、10万人当たりの陽性率は2.036人(速報値)と前年同期(1.904人)を上回ったと発表
- HIV-1の起源が、アフリカ・カメルーンに生息している野生のチンパンジーであることを、米アラバマ大などの研究チームが明らかにする。 「HIVの起源、カメルーンのチンパンジーと特定」
- 国連合同エイズ計画(UNAIDS)は、世界エイズ報告(2006)により、サハラ以南のアフリカでのHIV感染者数が推計で2450万人に上り、全世界の感染者の64%を占めると発表
- 6月に、関東地域の病院を喘息発作を主訴として受診し、加療のために入院した70代の男性が、日本人の報告例としてははじめてのHIV-2感染患者であることが確証された。 感染の原因は、西アフリカでの輸血。
- HIVの増殖を阻害するウイルスを作り出し患者に注入し、体内のHIVを減らすことに成功と、米ペンシルベニア大などの研究チームが発表
- 国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)は、来月1日の世界エイズデーを前に、HIV感染者数などの06年の最新推定値が4000万人で、サハラ以南アフリカで6割と発表
- 米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は、男性への包茎手術が、HIVへの感染率を半減させる効果があると発表。
- 包茎のペニスは粘膜質の部分が多いため、HIVへの感染率が高いとみられるという
- HIVに感染した女性が出産する際、陣痛前に帝王切開し抗HIV薬投与などの対策を取ると、子供への感染をほぼ完全に防止できていることが、厚生労働省研究班の調査で判明。
- 米国ペンシルベ ニア大などの研究チー ムが、HIVの増殖を押さえるウイルスを作り出して患者に注入し、体内のHIVを減らすことに成功したと発表。
2006年の年表│エイズの歴史|新 医学と切手の極意